Claude Code 使おうぜって話 (toridori 社にて) by @amachang

あなたは人間ですか？

人間は考える葦である

AI は考える葦である

人間が労働する

AI が労働する

人間はアートする

AI はアートする

好きな人にスパチャする

好きな AI にスパチャする

好きな人と同じ服を着たい

好きな AI と同じ服を着たい

人間には
人間にしか感情移入できない
非合理なバグがある

御社は時代を捉えている

だから技術で
負けたらもったいない！

今日の主題

AI を使って
ソフトウェアエンジニアリング
をしよう

平たく言うと

Claude Code
(aider/codex-cli など)
をもっと使おうぜって話

@amachang

kazzumax の師匠であり諸悪の根源
失礼、怠惰、不完全、欠落した人好き
会社の価値を上げることが仕事のすべて
趣味: カラオケ、哲学、歴史

御社 VP の kazzumax が、僕が経営していた会社に 20 代の頃転がり込んだのが全てのきっかけ

御社で kazzumax が VP になって、色々変わってくなかで大変なこともあるだろうね。だから皆さんにとって僕は諸悪の根源と言える存在かもしれないね笑

僕は発達障害っぽいところがある。だからめちゃくちゃ早口だったりすから聞き苦しかったらごめん。でも、自分みたいに怠惰で欠落した人間が好き

自分は人に嫌われる自己認識があり、だから自分の尊厳を守るために会社の価値を上げるということで自分の居場所を作っている

礼儀とかマナーとかそういうのは気にしないし気楽に絡んで欲しい。このプレゼンも聞き流してていいよ。

内容聞いてなくても失礼だと思わないし、頼まれれば何度も同じ話ししにいくから気楽に聞き流してね。忙しかったら退出してもいいよ。

趣味があう人は一緒に遊びに行こう

自分の例 (1日に書いたコード+文書の行数の目安)

2003年4月: 300行 (手書き)
2024年11月: 500行 (手書き)
2025年2月: 1700行 (aider)
2025年5月: 5000行 (aider 月20万円消費)
2025年7月: 5000行 (Claude Code 月$200)

2024年12月25日の o1 のリリースで「ついにシンギュラリティがきた」と思った。

DeepSeek から aider を使った Agentic Coding の研究を始めた

そのころは Copilot を使ってエディタで開発することが主流で「あまりコードを手で書くことがなくなって生産性が上がってる」という話を友達のエンジニアはあまり信じてくれなかった (サイボウズラボの西尾さんとかノバセルの戸辺さんは2024年段階でその話を信じてくれて大いに盛り上がった。チュキ)

その頃に kazzumax もまたこの話を信じてくれて意気投合。

その流れで今は toridori 社の「とある仕事」を手伝わせてもらってる。めちゃくちゃコードも生成（？）させてもらってるし、日々 Agentic Engineering を研究し、リアルなプロダクトで研鑽させてもらってる。ありがとう。いい会社。

で、2024年12月を境にしたコードの行数を見て欲しい。年月を確認して欲しい。書き間違いではないから。

人間の20年の研鑽

x1.5

AI 導入半年の成果

x10

この変化、止まると思う？

次の数年何回この変化が訪れる？

知識の価値は？
採用基準は？
俺たちの席は？？？？

なんかデモやります
ただ日本語を打つだけです

デモ終了

やったことは

1. 多くの開発者がいる repo に実際に code agent を使って参加する実演

2. Code Reviewer Agent を使ってコードレビューをする実演

3. Sprint の docs から実装段階を切り出して Dry run 的に擬似コードを書いて LLM と人間の間な齟齬を無くす作業を実演

デモで強調したかったこと

1. 拙い言語でも情報量や視点が多いことが重要であること

2. Git の利便性

3. Sub Agent を使うと便利であること

4. 実際に良いコードを書くために、設計プランニング、コンセンサスが重要であること

など

掴みたいこと 1: 会話中心主義 (CLI)

仕事でググることなかれ
ググった先の本当の目標を Claude に伝える
エディタを見る回数が少ないほど良い
コマンドは覚えなくいい「ファイル作って」とか
拙い日本語でいい「何も分からない」と伝えられる

デモで言いたかった 4 つの要点を言います（これを真似しろということではないけれどね）

1. 個人的には GUI は「あまりいいものではない」という一般的な感想がある。ブラウザでググるとかエディタで書くとか。

CLI のコマンドは覚えてもいいし、覚えなくてもいい。 Claude にやってもらえるし

日本語の出来不出来はあまり影響がないので、書いている途中に思ったことも全部「えっと」「あの」「それで」「言い忘れたけど」「矛盾するかもだけど」みたいにどんどん視点を増やして書いていったほうが良い結果になる

掴みたいこと 2: Git の存在感

細かくcommit = いつでも戻れる安心感
diff = 様々な地点の差分を分析
hard reset もなんのその = reflog に残ってる
git の細かい使い方は覚えなくていい
やれることが分かれば Claude にやってもらえる

2. 現時点で git の有用性に特筆性を感じる。

前述した CLI はコンセプトとして必須なのものだと感じるけど、 Git (の提供している価値) も必須に思える。ディレクトリ構造を時間軸で行ったり来たりできる Git は明確に価値を提供している

出来うる限りの地点で git commit することが以前より有用に思える

diff, bisect, worktree などはもちろん便利だしね

ただ Git って何が起こってるか一見分かりにくい部分がある。「消しちゃったらどうしよう」とか不安になりながら使う人もいるかも。でも意外とうっかりミスして重要な変更に branch として辿れなくなってしまっても Git のデータベースには一度 commit したものが残っていることが多いし過度に怖がらなくてもいいよ

Git の使い方も含めて Claude と話しながら修正していけるよ。 reflog が便利だよ

Git に慣れるために Git の GUI ツールを使うのは勉強としていいかもね。 Git の概念は目で見て理解しやすい部分が多い。

掴みたいこと 3: 答えがない

毎日使い方が変わる
ベストプラクティスより技術革新が早い
熟練度による先行者利益はほぼない
だから「今からじゃ遅い」はないいつでも同じ
不確実性を楽しんで自分だけのやり方でやればいい

掴みたいこと 4: 柔軟性が有利

知識のしがらみや成功体験が邪魔になる
変化の恐れを捨てていこう
正しいやり方より、自由な発想で楽をする

4. 時代が変わって、全員が新しくまたスタートを切ったと思うし、成功体験への執着や変化への恐れは無くしていきたいよね。

柔軟で自由な発想をしていきたいよね。

「Cursor に頼んでたら一日が終わった。これでいいのかな？」って意見をもらったけど、それでいいし、待ってる間の脳のリソースがもったいないないなら。職域を広げてそのプロジェクト内でできることを増やしてもいいよね。

「一人が複数のプロジェクトを一つの役割で回す」より「一人が複数の役割で一つのプロジェクトを回す」ほうが生産性高い気がするんだよね。職域や職能は収斂するよね

そろそろ終盤
君たちに勇気を授けたい

先輩の言葉
(自白すると自分も言ったことある)

「基礎を学ぶ機会がなくて残念だね」

そんな言葉は信じちゃいけない

😌

今10倍速で作って 10倍速で結果が見える
1ヶ月かかったあの設計まずかったが
3日で分かる

5000行の早送りの世界では「生産性の投下量」と「作るものの価値」をより解像度が高く比較できる。より良質な基礎を学ぶ機会が多くある。コードレビューや設計レビューをどれだけ多くできるだろう。

例えばとあるテストコードがいろんな修正の度に引っかかる。それで生産性が10%下がった。明日書くコードの10%がそれに費やされるのはうんざりだ。こんな当たり前のこと10倍遅い世界だと気が付かない。「今日はテストを通す日」って思ってたかも。

早送りだから「ホーン効果」とか「長期的な刷り込み」とか「サンクコスト忌避」とかそういうものから解放された世界を生きてる感じがする。より価値に着目できるようになった

現代の現場は設計の基礎を学ぶ材料に溢れている。本当に多くの学びがある。

だから今「基礎を学ぶ時間がない」は間違ってるしそんなことないんだよ。

俺たちが webpack, IE6, jQuery に費やした時間
(T-T)

Oh...